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アレルギー外来

現在、食物アレルギーの診療と6歳未満のアレルギー検査は行なっておりません。

アレルギーについて

アレルギーとは、外部から体内に異物が入ってきた際にみられる免疫反応です。
人体には元々、ウイルスや細菌などの異物が体内に入ってきた時に、これらを攻撃する免疫機能が備わっています。
ただ、この機能は害を与えないもの(花粉や食物など)にまで過剰に反応し、鼻水やくしゃみ、目の痒みなど様々な症状を引き起こすことがあります。
これがアレルギーなのです。
つまり、本来なら体を守ってくれるはずの免疫反応が、自分自身を傷つけてしまうアレルギー反応に変わってしまうのです。

気になるアレルギー性の症状、またはアレルギー性の可能性がありそうな症状がみられたら、アレルギー科へご相談ください。
また、成人だけでなく、小児のアレルギー疾患についても診療いたします。目、鼻、気管支などに症状が現れている方は一度ご受診ください。

アレルギー科でよく見られる代表的な疾患

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎のイメージ写真

アレルゲンを吸入することで、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を引き起こします。
風邪と異なる点は、のどの痛みや発熱などがみられないことです。
最近では発症の低年齢化が進み、子どものアレルギー性鼻炎も少なからずみられます。

花粉症もアレルギー性鼻炎の一種ですが、それとは異なり、一年中発症するおそれのある場合もあり、通年性アレルギー性鼻炎とも呼ばれます。
主な原因は、家の埃やダニの糞・死骸などで、ペットのフケやカビが原因な場合もあります。

症状
主に鼻と目に症状が現れます。とくに、くしゃみ・鼻水・鼻づまりは、アレルギー性鼻炎の3大症状です。
なお、子どものアレルギー性鼻炎は、成人に比べると鼻づまりが多く、くしゃみが少ない傾向があります。
また、目の痒みや充血などの症状が、成人に比べて強く現れがちです。
さらに小児では、気管支喘息やアトピー性皮膚炎、副鼻腔炎、扁桃肥大などの合併症がよくみられるのも特徴的です。
診断
検査をする前に発症時期や症状の程度、家族のアレルギー既往歴などについて確認します。
その後鼻鏡検査で鼻粘膜の状態を確認、さらに鼻汁中好酸球検査などを行うなどして、風邪と見分けをつけます。
アレルギー性鼻炎と診断された場合、原因とされる抗原を特定するべく血液検査(RAST、View39など)(※6歳以上)などを行います。
治療
治療をするにあたり、まずアレルギーの元(家の埃、ダニの糞・死骸、ペットのフケやカビなど)にできるだけさらされないように環境を整備することが大切です。
具体的には、こまめに部屋を掃除するなどです。
その上で、抗アレルギー薬の飲み薬、点鼻薬で症状を抑えていくようにします。

花粉症

花粉症のイメージ写真

アレルギー性鼻炎の一種で、主に植物の花粉が原因となって、目の痒みやくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が起きるようになります。
なお、花粉はハウスダストなどが原因の通年性アレルギー性鼻炎とは違い、花粉が飛散する時期のみに起きることから季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれます。

症状
アレルギー性鼻炎と同様に鼻と目に症状がよく見られます。
目では、痒み、異物感、充血、涙目がみられ、鼻の症状としては、立て続けのくしゃみ、鼻水、鼻づまりがよく現れます。
症状がひどいと、せき、喉や皮膚の痒み、頭痛、倦怠感、微熱、不眠、下痢、体や顔のほてり、イライラ感などもみられるようになります。
診断
問診や視診のほか、鼻粘膜の状態を確認する鼻鏡検査、アレルギー性なのかどうかの鼻汁中好酸球検査を行います。
花粉によるアレルギーと判断した場合、原因とされる抗原(花粉)を特定する必要があることから血液検査(RAST、View39など)(※6歳以上)などを行います。
治療
抗原を回避(アレルゲンに近づかない)する環境を整備します。
また、花粉症の治療については症状が起きる前、いわゆる花粉の飛散が始まる2週間前から薬(抗ヒスタミン薬など)を飲み始めることができます。
これを行うことで鼻みずやくしゃみといった症状が軽減しやすくなるというデータもあります。
内服薬のみでは効果が薄い場合は、点鼻薬も併せて使用します。
そのほか手術療法として、腫れた鼻粘膜を収縮させるレーザー療法、さらに舌下に抗原エキスを含ませて、徐々に慣らしていき、アレルギー反応を起こさないように仕向けて行く減感作療法などもあります。
舌下免疫療法

当院では「スギ花粉症」「ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎」に対して、舌下免疫療法を行っております。治療の対象となる条件がございますのでご確認ください。

  1. 原因アレルゲンの特定が必要となります。
    当院では血液検査(特異的IgE抗体検査)(※6歳以上)を行い、アレルゲンの特定を行います。
    スギやダニ以外のアレルゲンに対しても反応性が高い場合には投与ができない場合があります。過去に他院で検査をされた場合でも、安全上当院で再度検査を受けて頂き確認させていただきますのでご了承ください。
  2. 対象年齢は5歳以上65歳未満ですが、
    舌下で錠剤を1分間保持した後飲み込む
    その後5分間は飲食を控える
    などの行為が可能である方に限られます。
  3. スギ花粉症については、花粉飛散時期には投与開始ができません。通常6~10月に投与が開始可能ですが時期についてはご相談ください。
  4. 治療は長期間(3~5年)に渡ります。
  5. 現在治療中のご病気や内服しているお薬の種類によって投与できない場合がございます。(重症の喘息、心疾患、肺疾患、高血圧、精神疾患、ステロイドを内服されている場合)
  6. 妊娠されている方、産褥期、授乳期には投与できません。
治療の流れ

  1. 初回診察のご予約をお取りください。問診、アレルギー検査(喘息や呼吸器疾患の方は呼吸機能検査も)を行います。お薬手帳がある方は必ずお持ちください。
    結果は約1週間後に出ますので次回のご予約を窓口でお取りください。
  2. アレルギー検査の結果をご説明いたします。治療の対象になった場合には、治療のご説明を行い、同意が得られれば、院内で初回投与を行い、30分状態を観察します。(全体で1時間ほど要します)
  3. 最初の1週間は少ない量の錠剤を舌下します。1週間後に受診していただき、副作用のチェックを行います。
  4. 問題がなければ次回からは通常量の錠剤を舌下していきます。1か月ごとに受診していただき治療を継続していきます

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎のイメージ写真

痒みのある湿疹(体や両手、両足)が左右対称に広がり、良くなったり悪くなったりを繰り返す慢性的な皮膚疾患です。

小児によく起きる皮膚疾患と言われてきましたが、最近は成人を迎えても治まる気配がなく、逆に悪化させたり、慢性化する患者様も多く見受けられます。
ただ成人で発症している患者様の場合は、長期間の湿疹がこじれてしまった、あるいはステロイドの塗り薬の不十分な使用などが重なって起こると考えられています。

症状
初期症状としては、粉を吹いたようなかさついた状態が見られ、首や関節の周囲、耳たぶなど比較的皮膚の柔らかい部分に現れます。
なお炎症の程度は人によりそれぞれ異なり、皮膚が乾燥しやすい素因(ドライスキン)とアトピー素因(アレルギーを起こしやすい体質)を併せもっている方が発症しやすいと言われています。
診断
採血によって、アトピーの原因を探る血液検査(好酸球・IgE・TARCなど)(※6歳以上)やアレルゲンの検査を行うことなどで診断をつけます。
治療
ステロイド外用薬や軟膏などを用いる薬物療法になります。
それに加え、適切なスキンケアを徹底することで、治癒したものと変わらない状態を目指していきます。
このほか補助的に抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬などの内服薬を使用することもあります。

小児アトピー性皮膚炎

小児アトピー性皮膚炎のイメージ写真

早ければ生後2ヵ月頃から発症し、乳・幼児期と学童期に多く見られる疾患です。
発症するとひどい痒みに襲われるほか、湿疹ができます。

症状
乳児期には、頭や顔などに、離乳期には特に口の周囲や頬に、赤くジクジクした湿疹がみられます。
幼児期・学童期では、全身にわたって様々な症状が現れるようになり、頸部や肘や膝の屈曲部などに湿疹、耳切れがみられるようになります。
これら湿疹は痒みが生じるため、掻き壊すと皮膚のバリア機能が低下していき、さらに痒みが増すという悪循環になっていきます。
診断
左右対称性の湿疹があるかどうか、または痒みがある。
そのほか、血液検査(※6歳以上)でのIgE値が高いかどうかなどから判断します。
治療
皮膚炎をステロイド外用薬によって鎮めます。
痒みは内服薬(抗ヒスタミン薬)で抑えます。
さらに保湿剤を用いて皮膚バリアを整えることも大切です。

喘息

喘息のイメージ写真

アレルギーなど様々な要因が引き金となって気道に炎症が起き、それによって気管支が狭くなり、肺への空気の吸入・呼出が困難になる疾患を喘息と言います。

喘息にはアレルギーが原因(ダニやハウスダスト、カビといったものがアレルゲン)で発症するタイプ(アトピー型)と風邪やインフルエンザなどによる気道感染ウイルス、タバコの煙、薬、ストレスといったアレルギー以外の原因で起きる非アトピー性の喘息があります。なお、喘息には気管支喘息、咳喘息などがありますが、単に喘息という場合は、気管支喘息を指す場合が多いです。

症状
「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘息発作が現れます。気道が過敏になるので、アレルゲンやウイルス、タバコや冷気などによる刺激が加わると、気道が狭くなります。すると、咳が出たり、息苦しいといった症状が見られるようになります。
診断
喘息が疑われる場合は、他の呼吸器疾患や心疾患と区別するために、胸部レントゲン検査、心電図、スパイロメーターによる呼吸機能検査を行い、肺活量や%肺活量を測定し、診断をつけます。また、喘息の自己管理にピークフローの測定が役立ちます。
治療
アレルゲンなど原因となる物質を除く環境整備を行い、喘息治療薬を適切に用います。治療薬には、発作を予防するために定期的に使うコントローラー(吸入ステロイド薬、あるいは気管支拡張薬とステロイドを合わせた吸入薬)と、発作時に症状を鎮めるために頓服的に用いるリリーバー(気管支拡張薬の吸入や頓服処方)の2種類があります。最終的には、リリーバーを使わなくても済む状態を目指し、コントローラーを上手に使って治していきます。
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