不登校相談外来について
近年、中学生高校生の間で、「朝起きられない」、「めまいや立ちくらみがする」、「なんとなくだるくてやる気が起きない」などの症状や、原因のはっきりしない体調不良により登校ができないお子様が増えています。
中には病気が隠れていて、治療すれば短期間で回復する場合もありますが、原因がはっきりしないまま、長期登校できない状態が続くこともあります。
保険上の分類
医療機関の窓口は保険上の分類の関係で、15歳未満では小児科や児童精神科、15歳以上では内科や精神科になり、ちょうど切り替わってしまうために、同じ医師が継続して診ていくことが難しい年齢となっており、受診先が見つからずにお困りの方も多くいらっしゃいます。
不登校相談外来の立ち上げ
当院では開院当初から、10代のお子様の様々な不調や不登校と向き合って、治療とアドバイス、見守りを行ってきました。
一人一人の診療に時間を要するため、特に看板は出さずに診療してきましたが、これまでの診療実績を踏まえて、不登校相談外来を立ち上げることにいたしました。
この外来ではまず、なんらかの病気が隠れていないかを見極め、特に問題がない場合には、現在の生活習慣、家庭や学校の環境について詳しく聞き取りをし、定期的に診察をしながら、ご本人、また親御さんに適切なアドバイスをしていきます。
時には、ただ悩みを伺うだけ、楽しくお話をして頂くだけという日もあるかもしれませんが、少しでも気持ちが穏やかになれる場にしていただければと思います。
ご注意
すぐに体調が戻り登校できることを目的にはしておりませんので、結果を急がれる方は、児童精神科や思春期科の専門医へ受診をお願いします。
また、発達障害や精神疾患ですでに通院治療中の方の受診はお受けしておりませんので、ご了承ください。
ぜひご相談ください
当院ではこれまでも非公式ではあるものの、多くの不登校のお子様の診療を引き受けてまいりました。ご相談に見える方が後を絶たないのは、おそらく今の日本には、安心してなんでも話せて秘密が守られる場というのは病院しかないからかもしれません。
これからの世界を支える未来あるお子様達が健やかに成長できるように、医師として、子育て経験者として、少しでもお役に立てればと考えております。
診療内容にご理解いただき受診を希望される方は、診療時間内にお電話でご予約をお取りの上、ご来院ください。