西立川おとなとこどもの
クリニックのブログ

コロナとワクチンに思うこと

人類が初めて遭遇することになった未知の病「新型コロナウイルス感染症」流行が始まり1年半が経過しました。

ワクチン開発ののち、世界で接種が始まり、日本でも医療従事者に続き高齢者の接種が始まり現在は2回目の接種を済まされた方も多くいらっしゃいます。

来月にはオリンピックが始まろうとしており、日本は困難な局面を迎えていると言えます。

コロナ自体にも、ワクチンにも、そしてオリンピックにも、はたまた政府や自治体の対策にも、賛否両論の意見が渦巻いていて、議論がなされています。

そして、時には賛否の意見が衝突したり、社会の中で問題を起こしたり、事件になることもしばしばです。

私の印象では、今の日本はコロナ前に比べてかなり変わってしまったと感じます。

もちろん、私自身も意見は持っています。

しかしそれは私的な意見であり、公的に思うことはただ一つ

「今やるべき医師の仕事を全うしたい」

ということだけです。

私は医師です。それ以上でも以下でもありません。医療以外の事はできないし、したくもありません。

私は偉い大学病院の教授や研究者ではありません。善悪を判断する裁判官でもなく、犯罪者を取り締まる警察官でもありません。また政策を考え実行する政治家でもないし、メディアで様々な意見を述べる評論家でもありません。

だから、今自分のやっている医療や患者さんに施すワクチンが、10年以上先にどんな結果を及ぼすかまでは私にはわかりません。100%正しく安全であるとは保証できませんが、危険だからやめなさいと言うこともできません。

言えるのは、経験値に基づいた現時点で予想される危険と利益について詳細に説明し、納得された方に治療やワクチンを施すということだけです。

毎日毎日ワクチンと一般診療と発熱外来とで大変で、院長はいささかへばって愚痴を言ったりしても、スタッフは愚痴も言わず、明るく穏やかに淡々と業務をこなしていて、時には愚痴る院長に労りの言葉をかけてくれて、身内ながら本当に頭が下がる思いです。だから今日まで頑張って来られたところもあります。

世界が、そして日本が、コロナを収束させて穏やかな日常を取り戻すために、今ベストと思う事を、ひたすら努力して実行していくこと。社会や地域が必要としていることに、自分の能力を活かして貢献していくこと。

今自身がやるべきことはこれに尽きます。

医療従事者でも様々な意見を持って発言したり、様々な団体がコロナやワクチンに対して意見をお持ちの事でしょう。

しかし私と私のクリニックはスタッフと共にただひたすら前を向いて、淡々と今やるべき医療をやっていく所存です。

ワクチンやオリンピック絡みで世の中が不穏な空気になっている昨今ですので、当院も地域の医師会や近隣の医療関係者の皆様、自治体や警察署などにもご指導賜りつつ、当院の使命を果たしていきたいと考えております。

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