西立川おとなとこどもの
クリニックのブログ 日々の出来事

誕生日

コロナ禍となってから3年目。

訳もわからず必死に頑張ってきて、色々な事があって、その多くは理不尽な事ばかりだったような気がします。

正直何も良い事はなかったと、今となっては思います。

若い人達は、その時にしかできないことや思い出を台無しにされて辛い思いをしたことでしょう。そんな思いをしている子を持つ親もそれは辛い思いをされたのではないでしょうか。

仕方ない事と割り切れるほど器用ではない自分は、歳を取ったこともあり、いささか参ってしまいました。

そんな折、スタッフの1人が気分転換に日帰り旅に連れて行ってくれました。

その途中で、由緒ある神社に立ち寄り、高台から見る美しい景色に心を奪われました。

戦国の世に命を落とした武将を祀った神社で広い海を見ていると、はるか昔の人々も、何かと戦って理不尽な事や無念を抱いて亡くなっている歴史が、自分の孤独を少し癒してくれている感じがしました。

日常を取り戻しつつあります

やっとコロナ流行が落ちついてきました。

と同時に季節は秋になり、朝晩急に涼しくなってきました。

最近はアレルギー疾患の方や胃腸炎の方の受診が増えています。

私も発熱外来でバタバタしていた状態から、以前のように様々な病気について患者さんとじっくり向き合う診療に戻りつつあることに、また医師としてのやり甲斐を実感しています。

今週からはコロナ以外の疾患で受診される方が多くなり、連休明けもあって少々混み合ってご迷惑をおかけいたしました。

新型コロナやインフルエンザのように、検査をしたら白黒はっきりわかるような疾患は、言ってしまえば医師なら誰でも診断は可能とも言えます。

しかし本当は自分でなければできない医療を実践したいと思う毎日でした。

総合診療として全身を診て、その方が生活している背景や、人生観を垣間見ると、同じ病気であっても患者さんによって、かけるべき言葉や対応は異なる場合もあります。それにより、患者さんが安心したり喜んでくださることが何より医師としてのモチベーションになっていたのです。

それに改めて気付かされた今日この頃でした。

この夏は本当に大変な日々でした。

私の大好きな秋がやってきました。

どうか穏やかな日々が長く続いてくれますように…

高齢者のワクチン接種が始まります

今週11日火曜日から、65歳以上の方のコロナワクチン接種が始まります。

当院でも既に2週間分の予約は満席となっています。予約は市で一括して管理されているため、当院では予約については権限がありません。

また、院長、スタッフは全員1回目のワクチン接種は終えました。全員接種した腕の筋肉痛があっただけで1日で改善し、体調自体は良好でした。

しかしこれから予定している2回目接種後には、副反応が強く出る可能性があるとの情報があるため、大事を取って接種後は休診とさせて頂く予定です。ご迷惑をおかけし申し訳ありません。

感染者の増加に伴い、緊急事態宣言も延長され、長期に渡り制限のある非日常の生活を余儀なくされています。

私自身も、医療従事者として、子を持つ母として、思うところ、言いたい事は沢山あります。

しかし、何かを発言する時に、想像力を最大限働かせるべきであるという自論があります。

世の中には色々な立場の人がいて、様々な価値観を持ち仕事をして生活をしています。また、生きる目的や、達成しようとしている目標や生きがいも、人それぞれです。

不要不急という名の元に否定されてしまう分野にも、一生懸命生きている方々がいます。クリニックにも、そのような方々が心身の体調を崩して受診をされる方がいらっしゃいますが、お話を聞いて考えさせられるのです。

声をあげられなくて、じっと耐えている人の方がずっと多いのではないかと推測します。

だから私も世の中に言いたい事があったとしても、心の中に閉じ込めて、静かに悩み苦しむ方々に寄り添って行くことだけに専念しようと決めています。

医者はただ、目の前の患者さんの為にだけ、与えられた力を尽くすべきであると考えています。

正直今の状況はとても辛く、長くなればなるほど精神的に参ってしまいそうになります。でもクリニックに行くと、明るいスタッフ達と、優しい患者さん達と話をするうちに、不思議に元気が出てきます。

コロナが収束するのは随分先になるかもしれません。気が遠くなりそうな困難なこの道のりを、ただ毎日医療のこと、患者さんの事だけを考え、愚痴らず泣き言を言わず、大切な仲間と一緒に一歩一歩歩んで行こうと思います。

どうか皆様のご支援ご協力をお願い申し上げます。

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