西立川おとなとこどもの
クリニックのブログ

「人間関係」ならぬ「魚関係⁇」

クリニックで大人気の熱帯魚水槽の飼育担当のNちゃんが、度々「先生、お魚さんの様子がおかしいんです」と報告してくることが多くなっていました。続けてお魚さんが天国に旅立ってしまったり、弱って動かなかったりして、皆で心配していました。しかし、よーく観察していると、どうもカクレクマノミの二匹が暴れん坊になってしまっていることが原因とわかりました。

ディズニー映画では人気者の可愛らしいキャラクター「ニモ」で有名なカクレクマノミですが、実は気の強い、縄張り意識の強いお魚なんです。またカクレクマノミは二匹いると、体の大きい方がメスになり、小さな方がオスになるという特徴があります。

産卵期が近づくと、つがい二匹だけになりたいがために、他の魚を攻撃して追い出そうとする性質があるそうです。さらに、産卵期にはイライラして攻撃的になるようです。

クリニックも開院して1年経過して、最初小さかったお魚さんもひとまわり大きくなり、水槽が手狭になったことも原因のようでした。

管理をお願いしている熱帯魚屋さんと相談し、緊急措置として、まだ小さいカクレクマノミに交換してもらうことにしました。

昨日お魚の入れ替えをしてくれて、小さなカクレクマノミにかわりました。

熱帯魚屋さんによると、小さいからおとなしいだけでなく、後から水槽に入れると、遠慮してそれほど縄張り意識を前面に出さないようにするらしいのです。

お魚さん達の関係も、色々複雑なんだなぁと興味深く感じました。

クリニックには色々な場面での人間関係にストレスを感じて受診しにいらっしゃる患者さんも多いのですが、お魚の世界の関係も、人間の知り得ない大変さがあるように思います。

せめてクリニックの水槽の中だけでも、お魚さんが仲良くのんびり生活できるように、水槽を大きくしたり、魚の種類を変えるなど、今後熱帯魚屋さんと今後相談していく予定にしています。

スタッフNちゃんは、お魚さん達に並々ならぬ愛情を注いでくれています。お魚さんもわかっていて、いつも餌をくれるNちゃんが近づくと反応が違います。異変にもすぐ気がついて、お魚さんの弱った姿を、来院したちびっ子達が見てショックを受けないように気遣って、管理をしてくれています。

クリニックで暮らすお魚も、もちろん、いらっしゃる患者さんもクリニックで過ごす間だけでも安らげる場所でありたいと願って、スタッフ皆で診療準備やメンテナンスなどを行なっております。

ぜひご来院の際には、お魚さん達を観察して癒されて下さいね。

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