往診,訪問診療について
以前からご要望のありました往診や訪問診療ですが、9月からお受けできるようになりました。
要介護度やご病状、クリニック近隣であることなど診療可能な条件がありますので、ご希望される方は診療時間帯にお問い合わせください。
また往診可能な患者様の人数も限られておりますので、必要度が高い方は早めにご相談下さい。
条件が診療可能であった場所にも、実際に往診をお受けするにあたって詳細についてご説明をさせて頂きます。説明にお時間を要しますので、予めお時間をお約束して一度受診していただく必要がございますので、ご了承下さい。
当院かかり付けではない方、ご入院されていた方は、必ず前の主治医あるいはご入院中の担当医の作成した診療情報提供書(紹介状)、お薬手帳を受診の際にお持ち下さい。
おたふくかぜについて
最近、数人おたふくかぜの患者さんが来院されています。
いずれの方も1歳から2歳の間に1回ワクチン接種をされていました。
ワクチンの接種が徹底されるようになったおかげで、感染症を予防できるようになりましたが、ワクチン接種をしても、その後同じ病気のウイルスに接触する機会が全く無いまま年月が経過すると、ワクチンで作られた免疫が徐々に弱くなり、感染が成立するようになってしまいます。過去にワクチン接種をしていても年数が経っている場合は要注意です。
そのため、昔は一回接種で済んでいたワクチンも、複数回の接種が推奨されるようになりました。
おたふくかぜも、現在は定期接種からは外れていますが、自費であっても必ず接種した方がよいワクチンです。
おたふくかぜワクチンは生ワクチンのため、接種後1ヶ月間は他のワクチンを接種できません。
10月頃からインフルエンザワクチンの接種が始まりますので、接種をご検討されている方は9月までに接種されておくことをお勧めいたします。
接種した方が良いかどうか迷われている方は、一度ご相談下さい。
生活習慣病で受診を希望される方へ
現在生活習慣病をお持ちで、他院にかかりつけの方で、何らかの事情やご希望で当院へかかりつけ医を変更されたい場合は、お薬手帳をご持参頂ければ、当院で治療を引き継ぐことが可能です。
また、健診で異常値を指摘された場合の二次検査や、要治療と判断した場合の医学的管理、治療も行なっております。
最近多いのは、高血圧と言われ、ずっと同じ薬を出されているが、本当に飲む必要があるのか、やめられないだろうか、というご相談です。
このように、今までの治療が適正であるかどうか、内服薬をやめて、生活習慣の改善でなんとかならないか、などの相談や診断も行なっております。
生活習慣病の治療も日進月歩で、次々と新しい知見が生まれ、治療薬も変わっていきます。
院長は新薬や新しい治療のエビデンスを日々学び、積極的に取り入れて診療を行うことを心がけております。
高血圧の患者さんで1年以上同じ血圧のお薬を処方され、ずっと高い血圧のまま我慢されていた方に、比較的新しいお薬に変更したところ、数日で血圧が落ち着いて、驚かれたことがあります。元々内服していた薬の5年後に発売された薬で血圧が改善した例です。
最近まで高血圧を改善するためには塩分を控えるのが重要と考えられていました。もちろん、それも大切なのですが、それ以上に影響を与えるのは体重のコントロールであるということがわかってきました。メタボの場合、ダイエットすることで、高血圧にも良い影響を与えることがわかってきたのです。
アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬などの治療薬もどんどん進化し、寛解状態になったあとの管理も昔とは変わっています。
総合診療なのでカバーする範囲も広く、勉強量も膨大ですが、時間が許す限り、知識の習得に努めて、日々の診療に還元していきたいと思います。