舌下免疫療法について
舌下免疫療法とは、アレルゲン免疫療法のうち、舌下錠や舌下液を投与して行う治療で、アレルギーの原因であるアレルゲンを少量から投与することで、、体をアレルゲンに慣らし、根本的な体質改善効果が期待出来る治療法です。原因となるアレルゲンを用いて行う治療法のため、原因となるアレルゲンを確定する確定診断が必要となります。
スギ花粉症に対するシダキュア、シダトレン、ダニアレルギーのある方の通年性アレルギーに対してミティキュアが当院で処方可能となりました。
シダキュアやシダトレンは花粉飛散時期には投与ができないため、早めに開始されることをお勧めいたします。
投与前にアレルギー検査などが必要になり、治療に関する詳細のご説明にも時間を要しますので、治療を希望される方は、必ず事前にお問い合わせ下さい。
気候が不安定な時の体調について
最近、急に涼しくなり、特に夜から朝方にかけ気温が低くなっています。
また異常気象で台風が多発しており、来週は二つの台風が重なって日本にやってくる予想になっています。
このように、天気が急変したり、気圧の変動が激しいと、体調を崩しやすくなります。
特に、自律神経系の疾患、喘息や心疾患、偏頭痛、痛みを伴う疾患をお持ちの方は、発作が起きやすくなったり、症状が出やすくなったりします。
症状が起きてから悪天候の中受診しなくても済むように、予め受診して相談していただくようにして頂くのも安全な方法と考えます。
例えば喘息であれば、台風が来る前日あたりから吸入薬使用を追加したり回数を増やしたり、症状が悪化する可能性があるかどうかを医師から聞いておくだけでも心の準備ができ、安心できることもあると思います。
私が研修医で内科のローテート研修で呼吸器科を回っている時に、日曜日の雪の朝、救急車で搬送された若い男性がいました。小学校の先生をされていた方だったと記憶しています。喘息の既往はありましたが、ずっと発作は無く落ちついていたので定期的な治療も受けていなかったようです。挿管されICUで治療を受けましたが、自分が主治医ではなくはっきり覚えていませんが、何らかの合併症があり亡くなってしまいました。
それ以来、雪や台風の予想が出ると、外来に来る喘息の患者さんに、注意を呼び掛けるようにしています。
自然の脅威の前で人間は弱い存在です。だからこそ、人間は科学の力で身を守る術を身につけて今日まで生き延びてきました。
これからも奢ることなく、自然の大いなる力に畏怖の念を持ちつつも、微力ながら患者さんの命をできる限り守っていきたいと思います。
ミシンのお医者さん
仕事が終わった午後に、娘が愛用しているミシンの修理に行ってきました。
このミシンは子供達が幼い頃、子供達の服を縫っていたミシンを、娘が引き継いで使っている年季が入っているミシンです。
購入した当時は最新式だったのですが、最近さすがに疲れてきたのが、故障することも。
今回は糸調子がおかしくなり、いつもお世話になっているミシンの修理屋さんに行ってきました。
針を変えたり、御釜のネジを緩めたり、埃を掃除したり色々やっても、今回は直らず、原因が上糸を調整する部品が動かないためだと判明しました。
分解修理が必要とのことで、しばらく預けることになりました。
ミシンの修理も、医療と似ているなぁと感じました。
持ち主から症状を良く聞いて、診察して、検査して、原因がわかって、重症なら入院して手術して直す。
困っていることは何なのか、丁寧によく話を聞いてくれて、丁寧に対応してくれるミシン屋さんは、まさにミシンのお医者さんです。
私も見習うべきことが沢山あり、日常の診療に活かしていきたいと思いました。
ミシン、早く直りますように❣️