西立川おとなとこどもの
クリニックのブログ コロナ関連

当院の検査体制の拡充について

これまで院外に検査委託をしていた会社を、結果の戻りが早い会社に変更したり、委託ではなく院内で迅速に結果が出る様に検査資材を整備し、患者の皆様によりお役に立てるように拡充をいたしました。

①甲状腺機能やホルモン値、フェリチンなどの結果が3日ほど要しましたが翌日には判明します。一般的な検査は今まで通り翌日には出ます。

②今回新しく、新型コロナ抗原検査とインフルエンザA.B両者が10〜20分でその場で判明する検査キットを導入いたしました。コロナについては必要に応じて、これまで通りPCR検査を選択するケースもありますが、その場合も翌日朝には結果が出ます。

当日新型コロナ感染と診断できるため、早期に保健所へ入院依頼を出したり、決められた自宅療養期間をできるだけ安全に過ごす為の指導や処方を行うことが可能となります。

どちらも症状があり医師が必要と判断した場合には検査については公費の適応となります。

以上2点が大きく変わった点になります。

これから寒い季節になっていき、風邪、インフルエンザ、コロナの区別がつきにくい場合もあり、ご不安を抱かれるケースも増えると思いますが、受診日当日に診断がつく安心感とメリットは大きいと思われます。

また内科以外の婦人科などの医療機関の場合にも発熱があると受診できないケースもあるかと思いますが、診断がつけば受診可能となり、受診が遅れて生じる不利益を回避することも可能となります。

今後も世の中の医療情勢や患者様のニーズに応えていけるよう、医療技術と利便性を進化させるよう努力していきます。

12歳から17歳の方のコロナワクチン接種も当院で受けられます

当院では12歳から17歳の方の新型コロナワクチン接種も行っております。

立川市から発行されている案内のリストに当院が掲載されていないとのお問い合わせがありましたが、市への届出が印刷に間に合わなかったようで、実際には行っています。

接種券に記載のある電話番号かインターネットで検索していただくと、当院もリストに出てきてご予約頂けるようになっています。

また9月は予約枠を大幅に増やしており、現時点で予約可能な枠が残っておりますので、ご希望される方は立川市にご予約下さい。

特に16歳未満の方は、保護者の方の付き添いが必要ですが、ご不安な方も多いと思いますので、親御さんお子様ご一緒にご説明をお聞き頂いてから、親御さんが同席された状態で接種を行っております。

また特に女の子に多いのですが、緊張されている状態で注射すると、終了後に迷走神経反射という症状が起きることがあり、気持ちが悪くなったり、倒れてしまうことがあるため、気分不快があればベッドで休んでいただくようにしております。

他院でも同じような対応かと思いきや、つい先日、自分の子の接種に他院に伺うと、親が接種券を提出している間に、いつのまにか子の接種が終わっていて、少々驚いた経験をしました。早く終わって良い面もありましたが、何か相談や不安のある方は少し心配かなと思いました。

お子様に限らずどの年齢の方も、病気をお持ちだったり、アレルギーがあったり、ご心配な方もいらっしゃると思いますので、当院では医師が接種前に必ずお声かけをさせて頂き、ご説明してから接種をしております。このため、少しお時間がかかりますが、皆様にはご好評頂いており、2回目もお願いしたいとのお声を頂くこともあります。

また当院での予約を取りたくても取れなかったとのお声も多数頂いておりますので、9月からは予約枠を増やすことを検討しております。祝日の接種も検討しておりますので、立川市のワクチン予約サイトからカレンダーの予約枠を時々ご確認して頂ければと存じます。

コロナ収束に向け、医療従事者としてできる限り努力していきたいと思っております。

コロナワクチン接種体験

先日、当院スタッフ全員が2回目のコロナワクチン接種を終えました。

1回目は全員が接種部位ないし接種側の上肢の筋肉痛の症状が出ましたが、いずれも1日で改善しました。

2回目はほぼ全員に発熱(半数は高熱)頭痛、倦怠感、食欲低下、口渇、頻尿などの症状が出て、中には2日後も継続している者もおります。

院長の医師仲間でも大部分の人が発熱で寝込む位の体調不良を感じている人が多く、この副反応の頻度は異常に高いと感じます。

要するにインフルエンザに罹患するのと同じくらいの辛さを味わうことになり、果たしてこれが一般の方々に耐えられるのか非常に心配になりました。

医療従事者であれば、ある程度自身の体調不良も客観視できるところがあり、うちのスタッフも、解熱剤を内服してひたすら寝て耐えるといった対処で回復まで至りましたが、一般の方々や、体力が低下した基礎疾患のある方は体力的に耐えられるのかどうか、少し慎重になった方がいいように感じました。

国内でもワクチン接種後に医療従事者の死亡例も報告されており、私自身も2回目接種前には、ほんの少し、死を覚悟しているところはあったように思います。

もちろん「まさか死なないだろう」という気持ちはありましたが、しかし今回ばかりは心のどこかで、「死ぬかもしれない」という思いが真実味を帯びて迫ってくるのを感じてしまいました。

それでも世の中の流れや、自分の置かれている立場を考えれば、接種しないという選択はできなかったです。

日本のワクチン接種が遅れているのは、打ち手の不足ではなく、ワクチンの入荷や配布が遅れた事が原因で、立川市の医師会の先生方は皆協力的で、年があけて直ぐに説明会があった後、所属する先生方のほとんどの方が準備を整えてワクチンを待っていましたが、各医療機関にワクチンが届いたのは5月に入った先週からです。

他の地域はわかりませんが、報道で、打ち手が足りないからワクチン接種が進まない、歯科医、獣医、薬剤師に協力をさせると言われていますが、早期に十分な量のワクチンを配布し、各医療機関に接種のやり方や予約を任せたり、最初から集団接種を準備していたら、このような事態にならなかった筈です。

当院では毎年インフルエンザワクチンを約3ヶ月間で1000人以上接種していますが、予約も接種も一般診療と併用で問題無く両立ができていますが、それはインフルエンザ接種は各医療機関に施行の仕方を任されているからであると思います。

ご高齢の方はインターネットはまず難しいです。電話もゆっくり丁寧に対応しないといけません。窓口で直接お話ししてさしあげることも必要になります。現場の人間は当たり前にわかっている事です。

当院ではワクチン接種は患者様には椅子におかけ頂き、医師、看護師が移動しながら問診、接種を行うため、患者様にご移動頂く事が無く、接種後もお掛け頂いたまま様子を拝見し、その後待合室に移動して頂いております。何度もお荷物を持って移動したり、接種直後に席を立ってご気分が悪くなられたり、転倒されたりすることを防ぐ目的もあります。

このスタイルもスタッフ全員で話し合って患者様の事を思って決めました。

死を覚悟しつつ、職務を全うしようと日々奮闘している医療従事者が全国にいる事を、どうか理解して頂ければ幸いです。

また副反応については医師でもわからない未知の部分が多く、「接種しても大丈夫か?」との問いに、絶対大丈夫とはお答えできないことをご理解頂いて、最終的にはご自身で接種するかどうかをご決断頂くことになるかと思います。

しばらくは続くと思われるワクチン接種との両立の日々をスタッフと共に、いつかコロナ収束の日が来るまで頑張って行こうと思います。

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