多摩小児免疫薬理研究会に参加してきました。
昨夜、多摩小児免疫薬理研究会に参加してきました。
毎年春の時期に開催されていて、大変勉強になる会なのですが、年度替りの多忙な時期でなかなか参加できずにいたのですが、今回は都合がついて、しかも仲良くさせていただいている小児科の先生とご一緒することができ、大変楽しいひと時になりました。
講演1は、グローバル時代の感染症対策というテーマで、昔は考えられなかったような感染症の発生や、もしかしたらそのような珍しい、しかも危険な感染症の方が気付かずにクリニックを受診する可能性もあると知り、先入観をもたず、感染症の鑑別をしっかり行って拡大を防ぐことが大切であると思いました。
講演2が、今回のメインテーマで、アトピー性皮膚炎の診断と治療について、プロトピック軟膏というお薬の使い方を実例を挙げてわかりやすく解説して頂きました。
当院でもプロトピックは使用しているのですが、処方したら良くなることはわかっていても、刺激があり、ヒリヒリすることで、治療を断念することも多かったのですが、今回刺激を緩和する使用方法を教えて頂いたので、早速、明日からの診療に活かしていきたいと思いました。
またアトピー性皮膚炎は重症化すると治療に時間がかかることから、保湿を含むスキンケアを赤ちゃんの早い時期から行うことで発症を予防したり、炎症の兆候を見逃さずしっかり治療していくことが大切なので、引き続きスキンケア指導にも力を入れていきたいと考えています。
プロトピック軟膏(タクロリムス)は2歳以上の小児と、成人に使用可能です。
これまで治療してきたがなかなか症状がよくならない、大量ステロイド塗布が心配なので他の治療を検討したいなど、お悩みの方は一度ご相談下さい。外用薬の処方だけでなくスキンケア指導、漢方薬による治療(苦くないお薬もあります)も併せてご提案することが可能です。
小児の方だけでなく、おとなの方でアトピー性皮膚炎にお悩みの方も大勢受診していただき、ご希望に合わせて様々なアプローチで治療を行っております。おとなの方でお悩みの方もご相談頂ければと思います。

おとな外来初日を終えて
1月24日木曜日、おとな外来がスタートしました。
現在インフルエンザが大流行しているため、止むを得ず急患の方や、治癒証明を必要とされている方を受け入れたため、少しお待たせするようにはなってしまいましたが、それでも通常の外来よりは余裕のある診療ができたように思います。
おとなの方の慢性疾患や、心療内科の診療は、定期的に受診頂く事で、前回の受診日からの変化や改善点を評価し、治療方針を決めていくため、風邪などの急性疾患より診察に時間を要します。
またご高齢の方や心療内科の方にとっては、お子さんの多い賑やかな待合室が苦痛に感じられる場合も多く、そのようなご意見を頂いたこともありました。
院長としては、どの年齢の方も、どんな疾病の方も大切にして診療したいと考えています。
全ての年齢のあらゆる疾患を診療するなんて無謀な夢かもしれませんが、地域の皆様に必要とされ、喜んでいただけているなら頑張っていきたいと思っています。
思考錯誤しながら考えついたのが、おとな外来でした。初回は概ねご好評頂いたようで、ホッとしています。
今後も皆様のご意見を伺いながら、おとなの方もお子様にとっても、頼りになるかかりつ医を目指して努力していきます。
認知症サポート医になりました
1月19・20日と2日間、都心で厚労省の、「認知症サポート医研修」を受講してきました。
全国から大勢のドクターが集まり、講義やグループワークを行いました。
「認知症サポート医」とは認知症患者さんを地域の中で、医療機関やドクターのみならず様々な職種との連携を行う橋渡し役をしたり、アドバイスを行う役目を担う医師です。
院長は勤務医時代から立川市を含む多摩地域で医療を担ってきており、中核となる連携医療機関病院や、地域の包括支援センター、訪問看護ステーション、ケアマネージャーさん、市の福祉課の方々とも常日頃から交流し、協力しながら医療にあたってきており、顔見知りも多いです。長年築いてきた大切なネットワークを活かし、クリニック開院後も認知症の方々の診療や介護認定のお手伝いを行なっております。
今回、厚労省の示すガイドラインを学び、今まで半ば自己流で果たしてきた役割を整理して今日の医療の現況に照らし合わせることにより、自身の役割を再確認することができ、今後の指針が見えてきました。
自身のクリニックを開院したことで、より患者さんの近くに寄り添う立場になりましたので、勤務医時代より一層、認知症の患者様だけでなく地域の皆様が必要とされた時、お役に立てる医師でありたいと、気持ちを新たにまた明日から頑張ろうと思いました。
