西立川おとなとこどもの
クリニックのブログ

立川市の健康相談

今日の午後、立川市の健康会館で健康相談の当番医でした。

帰り際に、保健師さんとお話しする機会があり、地域のことや、クリニックでの様子など相互に情報交換できて大変有意義でした。

私の子供たちが赤ちゃん時代に健診を受けに来た頃から変わらない建物で、当番医で来ると懐かしい気持ちになります。

クリニックの「ファミリー」

先日、開院当初から通って下さっていたけれど少し遠方に引っ越された患者さんがお子さん連れでわざわざ受診して下さいました。

慣れない環境でお疲れの様子でしたが、変わらない笑顔と可愛いお子さん達と久しぶりに懐かしく楽しいひと時でした。

ご本人はお怪我をされていたので処置をさせて頂いたのですが、後日にも治療の相談のお電話があり、対応させて頂いたのですが、引っ越し先の医療機関より、当院を頼りにして下さったことを嬉しく思い励みになりました。

開院して1年3ヶ月が過ぎようとしていますが、長く通って来られた赤ちゃんは歩くようになり、ご家族の方はお子さんが増え、大人の方も家から近いからと、遠くの病院から変えてかかりつけにして下さる方も増えました。

「孫が通っているから」「奥さんが先に来て、あなたもかかりなさいと言われました」など、ご家族の紹介でいらっしゃる方も増えています。

学校単位で紹介されて来られたケースもあり、頼ってくださる信頼のお気持ちを重く受け止めております。

また長く通院されている方は、クリニックにも徐々に慣れてきて、当院のカラーに染まっていらっしゃるというか、バタバタ混雑しているときにも、待合室には穏やかな時が流れているような気がします。

時には重篤な症状で来院され、救急車を呼ぶような事態になることもありましたが、出来るだけ不安を和らげ安心できるような雰囲気作りを心がけて来ました。

出来るだけ大勢の患者さんを見るために、割り切って流れ作業的にしてしまえば、待ち時間も短縮できるのでしょうが、私の医者としてのスタンスからは外れてしまうので、ケースによってはじっくりお話しを伺い、次の方をお待たせしてしまうこともあるかもしれません。時々、自分が2人いたらもっと患者さんに色々してあげられるのに、と無力さを情け無いと思うこともあります。

開業しようと思い立った時に、クリニック名を決める際、総合診療科でよくある、「ファミリークリニック」という名前は付けないと決めていました。

世の中には、ご家族を持たない方もいらっしゃるし、ご家族がいたとしても孤独で辛い毎日を過ごされている方もいると思うからです。

だから全年齢のどんな方も受診ができるようなという思いで今のクリニック名にしました。

しかし、今はまた別の思いで、うちのクリニックは「ファミリークリニック」だと感じています。

それは、患者さん皆さんが、このクリニックの「ファミリー」であるということです。

かかりつけの患者さんの様子がおかしかったり、他の病院に紹介や搬送になったりすると、スタッフは皆心配し、「何かあったのかな?」と話題になり、紹介先の病院から返信が来ると皆んなで読んで「異常がなくてよかったね」とまるで家族のように心配するようになっています。

患者さんも、「先生もお疲れ様」、「前髪切ったの?」「そのユニホーム可愛いですね」など声をかけて下さったり、徐々にファミリーの温かい心の繋がりができてきているように感じています。

私1人の力はとても小さく弱く大変無力ですが、ファミリーである患者さん達や、スタッフや、地域の方々や他の医療機関、医師会の先生方の支えで、何とかお役に立つことが出来ています。

うまくいかなくて落ち込むことも多々ありますが、翌日診療が始まるとまた元気になってきます。

立派な先生がいらっしゃる病院は沢山ありますが、もしも機会がありましたら当院のファミリーに加わりませんか?何かお役に立てることがあるかもしれません。

これから秋冬に入り、忙しくなるシーズンですが、出来るだけリラックスして受診ができるように色々な工夫をしつつ皆様をお迎えするようにスタッフ一同頑張ります!

皮膚科診療について

当院は昨年開院して数ヶ月後から、皮膚科の標榜を正式に追加届出し、診療を開始しております。

開始した理由として

1.患者さんから皮膚科に関する相談や診療の要望が強かったこと

2.内科や小児科疾患と関連している皮膚科疾患の場合には、皮膚科専門のクリニックでは充分な診断や治療ができない場合があること

3.女性の方の場合、身体の部位によっては男性の先生に見せるのに抵抗があり、女性医師であることを理由に受診される方が大勢いらっしゃること

などが挙げられます。

お子さんの場合、成長とともに肌の状態は変わっていくため、月齢や年齢で保湿剤の種類や外用薬の内容をこまめに変える必要があります。またどの年齢の方も、同じ薬を漫然と使用したり、ステロイドを保湿剤に混ぜて全身に塗布したりすると、長期的にトラブルになることがあるなため、必ず定期的に肌の状態を観察して、保湿剤やステロイドの種類や強さを、月齢、年齢、季節、肌の状態や身体の部位で使い分け、きめ細かいケアを継続することにより、美しい健康な肌に改善することが可能となります。

当院では皮膚科の治療方針として、上記の注意点の他に

1.場当たり的な治療ではなく、日本皮膚科学会の診療ガイドラインに基づいた治療原則を守ること。日々進歩していく最新の治療レベルを研修等で維持し、最も効果的で安全な治療を提供していくこと。(具体的には、ステロイド材を保湿剤に混ぜ込んで処方することはガイドラインでは避けるべきと記載されています。)

2.投薬だけでなく、身体の洗い方や日常生活上の注意など、生活指導も併せて行っていくこと。

3.内科小児科の診療技術を活かし、皮膚だけでなく、身体全体を健康な状態に改善することを心がけて治療を行うこと。

4.漢方薬を皮膚科診療にも積極的に使用すること。(皮膚科疾患に有効な漢方薬も沢山あります)

5.毎日のスキンケアは大変な手間であり、実践して頂くのは患者さんご本人ないし親御さんなので、基本的にはご本人の意向を伺いながら相談の上、治療方針を決定すること。(このため、同じ疾患であっても治療内容は個々の患者さんにより異なります)

皮膚科専門医ではありませんので、悪性疾患や特殊な皮膚科疾患には対応できないため、専門医へ紹介させて頂く場合があります。

しかしながら、皮膚科専門医に受診をしていたがなかなか良くならないとの主訴で当院を受診される方も少なからずいらっしゃいます。

その方の治療内容を見てみると1番多いのが、皮膚の症状が改善したところで直ぐに治療を中断あるいは終了していることです。

現在アトピー性皮膚炎に関しては、ガイドラインでも「プロアクティブ療法」という考え方が推奨されています。

症状が良くなったように見えても、皮膚の深部ではまだ炎症が残っていて、治療を中止してしばらく経つと、残っていた炎症が表面に出て再発してしまうのです。

このため、一見治ったように見えても、しばらくは根気よく治療を続ける必要があります。

これらの診療を行うには、特に初診の患者さんにご説明する内容も多く時間も手間もかかるため、一般的に混雑する皮膚科医療機関ではあらかじめ決められた内容の外用薬を処方するのが精一杯という所も多いかと思われます。

ただし、最初にしっかり説明して理解が得られた場合には状態も改善しやすく、治療も円滑に進むケースが多いため、当院ではリーフレットも活用しつつ、丁寧なご説明を心がけています。

当院の皮膚科診療は上記のような方針で行なっておりますので、皮膚科医療機関を選択する上でのご参考になさって頂ければと思います。

当院で対応可能な治療として

液体窒素によるイボ治療

水イボの治療(摘除、漢方薬)

肌荒れ、手荒れ、あせも、湿疹、かゆみ、虫刺され、かぶれ、にきび、ヘルペス(帯状疱疹、口唇ヘルペス)、おむつかぶれ、アトピー性皮膚炎、とびひ、ひょう疽、蜂窩織炎、たこ、うおのめ、水虫、軽いやけど、など

尋常性乾癬などの自己免疫性疾患は診断がついて外用薬塗布で対応が可能な状態の方のみお引き受けいたします。

メラノーマ、ボーエン病などの悪性疾患ないし類似疾患については対応が難しいため専門医をご紹介いたします。

レーザーや紫外線療法などの設備は当院には無い為ご対応できません。

開院後、大勢の患者さんが受診されるようになりましたので、今回当院の皮膚科診療の内容について詳しくご説明させて頂きました。

この記事につきましては、さらに内容を深めて、ホームページ内の記事に移行する予定にしております。

今後ともクリニックをよろしくお願い申し上げます。

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