西立川おとなとこどもの
クリニックのブログ

クリニック5周年

当院は今年6月で5周年を迎えました。

本当にあっという間の5年間でした。

やっと慣れてきた3年目に新型コロナの流行があり、私達が試される最初の試練となりました。

毎日世の中の状況が変わり、医療制度が変わる中で、優秀で柔軟な対応のできるスタッフ達が次々臨機応変に対応してくれて、院長の私の方が着いて行ってなかったかもしれません。

また大変な時期にはかかりつけの患者様が温かい言葉を沢山かけてくださり、時々差し入れを頂いたりして、支えて下さいました。

開院して1番実感したのは、自分自身の無力さです。

本当はもっと、病に苦しむ方や、悩み不安になっている方の力になりたいと思っても、1人の医師が対応できる人数には限界があり、お待たせしてしまったり、疾病の状況によっては対応ができなかったりと、自身の理想の医療には届かない日々でした。

コロナを機に世界は分裂し、遠い異国での戦争が、世の中を不穏な空気で包んでいます。

地球の温暖化は止められず、環境破壊は進み、異常気象や災害が容赦なく襲い掛かり、不安に怯えて暮らさなければならなくなりました。

この先、私達はどうやってこの地球で生きていけばよいのか、どうやって子供達に生きる場所を残してやればよいのが、思い悩めば苦しくなってきます。

しかし、明日はやってきます。

乗り越えていかなければならないのでしょう。

それなら何とか少しでも楽しく幸せに生きることができるように、考えていかなければなりません。

私に出来ることは本当にちっぽけですが、信じて頼って下さる方の健康や命を守り、悩みに寄り添う毎日を、この小さなクリニックで、大好きなスタッフ達と送れたら。

それが今の私の願いです。

コロナが猛威を振るっていた日々を過ごしながら、本当はこのブログでお話ししたい事が沢山ありました。

しかし、自分の心の中にある気持ちや思いを言葉にすると、何かが違うような気がして、言葉にできないまま、あまり更新しないまま、きてしまいました。

ブログを楽しみにして下さっていた方もいらっしゃったので申し訳なく思っております。

こんな状況でなければ、記念イベントなども出来たらよかったのですが、まだ難しいようですので、代わりにささやかなプレゼントをご用意させていただきました。

ここまでクリニックを運営できたのは、支えて下さった多くの方々のお陰です。

感謝の気持ちを忘れることなく、今後も良い医療を提供させていただけるように努力していきます。

今後ともよろしくお願いいたします。

子宮頚がんワクチンをご検討の方へ

2022年度より、子宮頚がんワクチンの積極的勧奨が再開します。これに伴い、当院でも公費対象であるガーダシルと、自費ではありますが効果の非常に高いシルガード9の接種を開始いたしました。(サーバリックスについては流通不安定で入手が困難となっていることから現在お取り扱いを停止しています)

世界では子宮頚がんワクチンは特に問題無く接種が進んでおり、このため子宮頚がん罹患率や死亡率も低い値となっておりますが、日本では積極的勧奨が中止となり接種がほとんど行われなかった影響もあり、他国に比較し明らかに罹患率や死亡率が高くなっております。この事から考えても、非常に効果の高いワクチンといえます。

子宮頚がんワクチンについては日本において過去に重篤な副反応が報告されたため、副反応をご心配され接種を迷われていらっしゃる方も多いと思われますので、参考になるかはわかりませんが、院長の娘2人に接種した感想と副反応についてご報告しておこうと思います。

まずは親の気持ちですが、正直私も副反応が心配でした。しかし、ここ数年、自分と同じ年代の友人達や知り合いが子宮頚がんになり、手術を受けたケースが多く、身近に恐怖を感じた事や、自費ではありますが、効果の非常に高いワクチンが登場し、接種する利益が高いと判断して、思い切って接種を受けさせることといたしました。ただ、実際に接種を受けた人が周りにおらず不安ではありました。しかし、患者の皆様におすすめするのに、自分の娘に接種ができないのでは矛盾してしまいます。言葉は悪いですがまずは自分の娘で実験してみる、といった気持ちで接種を行いました。

まずは娘達に接種の意思があるかどうかを確認しました。過去の副反応で訴訟が起きている事も伝えて、接種の効果についても説明したところ、2人ともぜひ接種したいと希望し同意したため、接種に至りました。

2人とも基礎疾患やアレルギーはありません。

2人ともおおらかで細かいことは気にしない性格で、病院や注射に対する恐怖心はありません。

過去の接種については、コロナワクチンで翌日だけ発熱しましたが、それ以外のワクチンで副反応は経験はありません。

接種は当院で、ワクチンはシルガード9を選択し、医師監督下で筋肉注射の手技に慣れているベテランのナースが行いました。

本人達の感想は、接種時の痛みはコロナワクチンの3倍くらい強い痛みで接種後数分続いたが、その後は気にならなくなったとのことです。接種後の体調不良は一切ありませんでした。

またシルガードを取り扱うメーカーの社員の娘さんも3回の接種で、接種時の痛み以外の副反応は無かったと聞いています。

仲良くさせて頂いている婦人科の先生方からも、シルガードに関しては異常の報告は聞いておりません。

公費を利用される方はガーダシル、自費でも可能な方はシルガードをおすすめいたします。

当院での費用は、シルガードは一回3万円(税抜)で、合計3回接種となります。

自費診療ではありますが、国が今後定期接種に移行を検討しており、副反応報告をする目的で個人情報の登録が必要となります。接種をご希望される方には御案内させて頂きます。

また子宮頚がんワクチンは安全上、お電話での完全予約制で行います。接種対象の方が少なく、ワクチン代が高価なため、ワクチンは取り寄せし事前精算となり、原則キャンセルはご遠慮頂いております。(体調不良などによる延期は可能です)

ガーダシルをご希望の方で、公費での接種対象になっていらっしゃる方は、問診票と母子手帳を必ずお持ち下さい。

ご不安な方は事前にご相談にのりますので、お問合せ下さい。

アトピー性皮膚炎の治療について

最近コロナの話題ばかりになってしまっていますが、当院ではもちろん、通常の診療も行っております。

その中でも皮膚科診療は大変ご好評頂いており、内科の患者さんの次に大勢の方が受診されている診療科になります。

その中でも、アトピー性皮膚炎でお悩みの方が多くいらっしゃいます。

当院でも従来の、保湿ケア+ステロイド塗布+抗アレルギー薬内服といったスタンダードな治療以外に、もう少し積極的に治しにいく治療について、知識の習得を行い、スタッフ全員で研修会などを行ってきました。

現在アトピー性皮膚炎の治療はかなり進歩しており、内服薬、注射薬を使用する方法やステロイド以外の外用薬も発売、使用されるようになっています。

内服薬や注射薬については、治療費がかなり高額となり、安全上病院の皮膚科専門医の元での治療が安全と判断し、当院ではより副作用が少なく安全で安価に治療が可能である外用薬を導入することにいたしました。

実際にスタッフの子供2人に試してみたところ、刺激や副作用も無く、かなり効果が高かったとのことで、ステロイドに代わるものとして処方検討してみようとの方針になりました。

具体的な薬品名はここでは明記できませんが、受診して頂いた際には治療法の一例としてご提案させて頂きたいと思います。

アトピー性皮膚炎でお悩みの方、現在ステロイド塗布などを行っていてもなかなか改善しない方は、ご相談ください。

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