西立川おとなとこどもの
クリニックのブログ

3周年になりました

いつのまにかクリニックも3周年を迎えていました。

コロナワクチンが始まり、毎日恐ろしいほど忙しくなり、院長初めスタッフ全員、記念日をすっかり忘れていました。

大学時代からの親友からお花が送られてきたので、誕生日じゃないし、お中元には早いし何だろうと考えて、やっと思い出した次第です。

昨年も今年も、記念日イベントなどは考える余裕もなく、毎日目の前の仕事と格闘する日々が続いています。

それでもお花を見ると気持ちがやすらぎますね。明るい色のアレンジメントで、元気が出ました。せっかくなので、ワクチン会場となっているクリニックで1番広いお部屋、処置室に置いて、ワクチンにいらっしゃる皆様にも楽しんでいただけるようにしました。

クリニック開設当初は慣れない運営に悩み、不安でいっぱいでした。慣れてきた頃に世界がコロナ流行になり、決して順調ではない3年間でした。それでも今日まで続けてこられたのは、地域の応援してくださる方々や、信頼して通院して下さる患者さん、ご指導頂ける医師会や地域の病院の先生方のお陰であり、心より感謝申し上げます。

共に団結して困難を乗り越えてきた大切な仲間達クリニックのスタッフにも、随分支えてもらいました。

スタッフは皆明るい性格で、本当に仲がよく、不安になり愚痴ると、冗談を言って笑わせてくれ、その優しさに幾度となく支えてもらいました。

今もコロナは収束せず、大変な日々は続いています。昨年の今頃は色々な事が重なり、今から振り返ると、自分的には随分辛い日々だったと思いますが、その時は必死であまり感じなかったのですが、よく乗り越えてきたなと思います。

人は困難な時にそれをどうやって乗り越えるのか?と考えてみた時に、まさに「笑う門には福来る」ですね。

辛い時でも泣きながらでも笑ってしまえば、何とかなるのかなと。

私の場合はスタッフも自分の子供達も明るく前向きで、自分の周りがいつも笑いが絶えない環境だったのが良かったのかもしれません。

今は少し落ちついて、忙しくはありますが、以前よりは余裕を持って仕事にも取り組めるようななりましたが、コロナの影響で予断を許さない状況なので、改めて気を引き締めて、地域に貢献できるように邁進していく所存です。

当院ではできる限り、院長スタッフの体力の限界までワクチン枠を増やし、なるべく早く大勢の方が無事に接種を終えて、早く平穏な生活を取り戻せるよう微力ながら努力しております。ワクチンで初めてご来院される方も多いですが、少しでも不安を取り除き、安全に接種を受けらるように対応させて頂いております。

また総合診療についても地域に少しずつ理解を得られるようになり、スキンケア重視の皮膚科、夜尿症の専門治療、漢方内科、なるべく薬を使用しない生活習慣病診療など、当院ならではの特色のある治療も確立されてきました。

自分の意思で開設したクリニックではありますが、今は地域に育ててもらった皆様との共有財産と言えるのではないかと思います。地域の方々のご要望に合わせて変化を遂げてきた部分も沢山あります。

これからも末永く、皆様のご支援をどうかよろしくお願い申し上げます。

院内の安全のために(再掲)

過去にもお願いをしたことがありますが、しばらく時間が経過しておりますので、再度掲載させて頂きます。

今月より立川市でコロナワクチン接種が開始され、当院も接種会場となっております。また発熱した患者さんの受診を受け入れている医療機関が少ないことが影響し、発熱外来も行なっている当院は現在大変混み合っており、皆様にはご迷惑をおかけし申し訳なく思っております。

総合診療のクリニックなので、もともと全年齢の方がいらっしゃるのですが、現在はご高齢の患者さんが多くなっております。

小さなお子様をお連れの方は、お子様が院内を走り回ることの無いように、またお子様から目を離さないようにご注意頂くようお願い申し上げます。ご高齢の方にぶつかって転倒させてしまうことがあり、大変危険です。

また大勢の方にお越しいただくようになっておりますので、なるべくお静かにお待ちください。キッズコーナーで遊んでいてもお名前が呼ばれましたから速やかに診察室にお入り頂き、診察終了後も速やかにお帰りくださるようお願い申し上げます。

緊急事態宣言も延長され、非日常生活が長くなり、イライラすることもあるかと思います。ワクチンの予約が取れない、お子さんがどこにも遊びに行けず発散できずに騒いでしまったり、子育てが大変で親御さんもイライラしてしまうこともあると思いますが、そのやりきれない気持ちを診察室で悩みとしてお話し頂ければ対応させて頂くのですが、受付の際にお声掛けに返事をしない、診察券や保険証を投げる、会計時はお金を投げつける、などの行為も残念ながら散見されます。診察室でも特定の薬の要求を繰り返しされ、処方の必要が無い、あるいは処方をお断りすると、突然キレる方もいらっしゃいます。最近は随分減りましたが、未だにたまにいらっしゃいます。

このような行為は当院を信頼してマナーを守って受診して下さる多くの患者様にご迷惑となりますので、警告をさせて頂いたうえで以降の診療をお断りさせて頂くこともございます。

立川市内にも多数のクリニックが存在し、患者さんは自由に選んで受診することができます。ご自身のご希望と合わないクリニックに毎回不快な思いをしながら通院を続けられるより、ご自身に合った医療機関を見つけることも一つの方法かと思います。

現在、小児の方のいぼやみずいぼの処置を希望される方が大変多くなっております。近隣の医療機関がコロナ感染を恐れて処置を断っていることも一因かと思います。

どちらも痛みを伴ったりお子様には恐怖を感じたりする処置になりますので、スムーズに処置が行えるように親御さんのご協力をお願いします。あまりに暴れてしまうお子様の処置は安全上お断りさせて頂きますので予めご了承下さい。

あまりにトラブルが多くなるようであれば、やむを得ず、混雑時には小児の処置をお断りさせて頂くようになってしまいますので、多くの方が治療を受けられるよう、皆様のご理解ご協力をお願い申し上げます。

また当院ではオムツのご用意はございません。乳幼児の方は受診の際は必ず、替えのオムツ、お着替え、母子手帳など、ご自身でお持ち頂くようにお願いいたします。(当たり前の事と思われる方もいらっしゃると思いますが、実際替えのオムツをお持ちでない方が大変多くいらっしゃいます。)

また発熱外来をご利用される方は、隔離室での診察となるため、原則トイレ使用はできませんので、必ずご自宅で済ませてから受診して下さい。

緊急事態宣言下での診療になりますので、皆様には色々とご不便をおかけいたしますが、院内安全の為、重ねて皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。

コロナワクチン接種体験

先日、当院スタッフ全員が2回目のコロナワクチン接種を終えました。

1回目は全員が接種部位ないし接種側の上肢の筋肉痛の症状が出ましたが、いずれも1日で改善しました。

2回目はほぼ全員に発熱(半数は高熱)頭痛、倦怠感、食欲低下、口渇、頻尿などの症状が出て、中には2日後も継続している者もおります。

院長の医師仲間でも大部分の人が発熱で寝込む位の体調不良を感じている人が多く、この副反応の頻度は異常に高いと感じます。

要するにインフルエンザに罹患するのと同じくらいの辛さを味わうことになり、果たしてこれが一般の方々に耐えられるのか非常に心配になりました。

医療従事者であれば、ある程度自身の体調不良も客観視できるところがあり、うちのスタッフも、解熱剤を内服してひたすら寝て耐えるといった対処で回復まで至りましたが、一般の方々や、体力が低下した基礎疾患のある方は体力的に耐えられるのかどうか、少し慎重になった方がいいように感じました。

国内でもワクチン接種後に医療従事者の死亡例も報告されており、私自身も2回目接種前には、ほんの少し、死を覚悟しているところはあったように思います。

もちろん「まさか死なないだろう」という気持ちはありましたが、しかし今回ばかりは心のどこかで、「死ぬかもしれない」という思いが真実味を帯びて迫ってくるのを感じてしまいました。

それでも世の中の流れや、自分の置かれている立場を考えれば、接種しないという選択はできなかったです。

日本のワクチン接種が遅れているのは、打ち手の不足ではなく、ワクチンの入荷や配布が遅れた事が原因で、立川市の医師会の先生方は皆協力的で、年があけて直ぐに説明会があった後、所属する先生方のほとんどの方が準備を整えてワクチンを待っていましたが、各医療機関にワクチンが届いたのは5月に入った先週からです。

他の地域はわかりませんが、報道で、打ち手が足りないからワクチン接種が進まない、歯科医、獣医、薬剤師に協力をさせると言われていますが、早期に十分な量のワクチンを配布し、各医療機関に接種のやり方や予約を任せたり、最初から集団接種を準備していたら、このような事態にならなかった筈です。

当院では毎年インフルエンザワクチンを約3ヶ月間で1000人以上接種していますが、予約も接種も一般診療と併用で問題無く両立ができていますが、それはインフルエンザ接種は各医療機関に施行の仕方を任されているからであると思います。

ご高齢の方はインターネットはまず難しいです。電話もゆっくり丁寧に対応しないといけません。窓口で直接お話ししてさしあげることも必要になります。現場の人間は当たり前にわかっている事です。

当院ではワクチン接種は患者様には椅子におかけ頂き、医師、看護師が移動しながら問診、接種を行うため、患者様にご移動頂く事が無く、接種後もお掛け頂いたまま様子を拝見し、その後待合室に移動して頂いております。何度もお荷物を持って移動したり、接種直後に席を立ってご気分が悪くなられたり、転倒されたりすることを防ぐ目的もあります。

このスタイルもスタッフ全員で話し合って患者様の事を思って決めました。

死を覚悟しつつ、職務を全うしようと日々奮闘している医療従事者が全国にいる事を、どうか理解して頂ければ幸いです。

また副反応については医師でもわからない未知の部分が多く、「接種しても大丈夫か?」との問いに、絶対大丈夫とはお答えできないことをご理解頂いて、最終的にはご自身で接種するかどうかをご決断頂くことになるかと思います。

しばらくは続くと思われるワクチン接種との両立の日々をスタッフと共に、いつかコロナ収束の日が来るまで頑張って行こうと思います。

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